床暖を導入するべきか?
こんにちは。
私の地域では段々気温も上がり、三寒四温と言う言葉がふさわしい季節となりました。
段々暖かくなっていく時期というのは、花粉さえ飛ばなければ非常に心地いい季節です。
しかし残念ながら、現在は外出の自主規制を強いられております。
この混乱の一日も早い終息を願っています。
さて我が家では一週間ほど前から床暖房を停止いたしました。
風を通せば気持ちのいい季節となり、日中も家に人がいるため日差しの調節をしたりしております。
24時間換気の家は息が詰まるという方もおられますが、窓開ければ?と以前から思っていた口なので、冷暖房の効率を考えなくてもいい時期は好きにしたらいいと思います。
やれ外の空気が汚いとか、理屈を言って24時間換気の有効性を説くつもりもありません。窓を開けようが、開けまいが、どちらの選択も出来るのだからメリットがあるのだと私は思っています。
ですがやはりこの家、熱の損失は非常に少ないと実感しております。
数日外気温が下がっても、人が生活していると室内の温度は寒さを感じるまで落ちません。あくまで私の地域の最近の温度差ではありますが、先にも書いたように日中は少し冷たい空気を入れたくなります。
今回はそのような地域で床暖房をワンシーズン使ってみた感想を書こうと思います。
実際建設検討中の方はやはり床暖房の必要性に疑問を感じる方は多いと思います。
私の主観ですが、お勧めできる人できない人に分けてみようと思います。
一条工務店に限っておりませんが、やめた方がいいと思う方。
端的に言ってしまえばコストが気になる方です。
①初期費用、電気代が気になる方
新しい住宅に省エネ性がもっとも重要だと思っているのであれば、エアコンによる冷暖房の方がランニングコストが低くできるとおもわれます。
以前の家より安いとかの話ではなく、同じ家ならば個人差があると思いますが、使い方でエアコンの方がランニングコストを安くすることは可能ということです。
とは言っても 個人的な考えでは、高くなることも有るんじゃないかと思っていますが。
②メンテナンスリスク
いろんな理屈を並べてもこの点ではエアコンの方が不安は少ないです。
費用的に最悪でもエアコンは買い替えですみますが、床暖は不明な部分が多いです。
室外機だけの問題ならばコストは知れていますが、見えない部分の問題はエアコンの比ではないコストがかかる可能性があります。
いずれ使えなくなる位の覚悟はあっていいかもしれません。
その際はただ他の暖房手段になるだけと割り切れるのならば問題はないでしょう。
③熱損失が多い家
輻射熱利用は即効性が無く、温水で部屋を暖めるのはやはりエネルギー的にも無駄が多いと感じます。加えて直接換気など外気の気温に影響されやすいとコストだけでなく、快適性は落ちてしまいます。
④床に拘りのある方
床材は床暖房に適したものに限られます。且つ張替えるとなるとコストがかなりかかると思われます。生活していれば必ず床に傷はつきますし、コーティングをしても、細かな傷や、乾燥による劣化などは防止できても、劣化しないわけでは有りません。
採用しても後悔しないと思われる方
これは一条工務店に限らせていただきます。
私の経験の範囲のお話ですし、断熱性、気密性があってのことです。
①難しい話ではなく全部屋快適な室温で生活したい方
エアコンの24時間運転にしても配置や間取りなど循環効率を考えるのが得意でないかたは簡単に、快適に過ごせます。
家内に温度差が無いというのは思っているよりも快適です。
年配の方だけでなく、私自身の咳や鼻水など、今思えば温度差に対応できていなかったのかもしれません。
また24時間温度変化が少ないのは睡眠を阻害されることがありません。
夜寒くておきる事もありませんし、幼い子供への心配も不要で、良く眠れる環境をつくれます。睡眠はいろんな面でかなり大切です。
エアコンではそれが出来ないと言っているのではなく、全室床暖房と言うシステムはそれが簡単だということです。
②冬場はスリッパを履いている方
我が家が以前そうでしたが、やはり床が暖かいのは冬場は助かりますし、エアコンとの違いではないでしょうか。窓際など床暖のないところの床は冷たく、それだけで寒さを感じます。
こんなところでしょうか。
エアコンの暖かさと床暖では風のおき方等で感じ方が違うというのも良く聞く事ですが、個人差があるのでメリットとデメリットが逆の方もいると思います。
体験棟で感じる事はできますから判断できると思います。
結局良く知られた事かもしれませんが、実際生活をしてみた率直な感想です。
床暖房はただの暖房設備であり、それ以下でもそれ以上でもありません。
床暖房と言う暖房器具がどの設備よりも優れているのではなく、家の性能が高いからこそ快適に使える設備と考えています。
ですから、もし私がまた家を建てるとしても床暖房が有効につかえる家にしたいと思います。
大分今の生活に慣れてしまい、もはや以前の生活がどれ程だったか忘れつつありますが、生活のストレスは均一な室温によって緩和された気がします。
それはただ私の持っていた不満がそこにあっただけかもしれませんが、一条の家に床暖房はお勧めできると思います。
それではまた。